京都から飛騨の地に伝わったといわれる。宮本武蔵の伝記に登場する吉岡流四代目当主、吉岡憲法(吉岡清十郎)が開発した「裃(かみしも)」の染め物技術、「憲法染(けんぽうぞめ)」を源流に持つ。
柿渋を塗った和紙に真ちゅうの「筒先」を取り付け、もち米粉・米ぬかから作られる「もちのり」を詰めた「筒」を使って、布生地に下絵の「線」を描いてマスキング(筒描き)し、大豆の汁で溶いた岩絵の具を塗り分けて染め上げる。
染め分けた生地を水にさらして屋外につり、「伸針(しんしん)」という針の付いた竹ひごで布を張った後、冬の冷気に当てるという作業。生地の色持ちが良くなり、ハリとツヤを出す作業。
飛騨染めとは
制作工程例